ドラ3陽川“新鉄人”脱臼肩入れ本塁打

 虎の『新鉄人』はオレだ!阪神からドラフト3位指名された陽川尚将内野手(22)=東農大=が28日、都内の同大グラウンドでの練習後、プロ入り後の目標にフルイニング出場達成を掲げた。東都リーグでも、試合に出場した1年春からフルイニング出場を続けた次代の主砲候補が、プロの世界でも大記録に挑む覚悟だ。

 戦国東都でチームの主軸を務めた男の誇り。それが、1年春から続けた連続フルイニング出場に表れている。

 「体の強さには自信があります。大学では主軸を打たせてもらっていて、ここで(試合を)外れたらアカンという気持ちがあった」

 常にグラウンドに立ち続け、チャンスの打席で結果を残し続けてチームをけん引する。陽川の抱く、理想の打者像だ。だからこそ、プロに入ってもフルイニング出場にはこだわりを持っていく。

 「フルイニング出場は目標の1つです。(定位置を取って)出られるようになったら、ずっと出続けたい」

 今季の猛虎では、キャプテン・鳥谷がフルイニング出場を果たした。そしてOBでは、1492試合連続フルイニング出場という世界記録を打ち立てた鉄人・金本知憲氏(デイリースポーツ評論家)がいる。その背中を、陽川も追い続けていくつもりだ。

 必要なのは強い体だけではない。強靱(きょうじん)な精神力が伴わなければ、結果を残し、なおかつ試合に出続けることなど不可能。その素質を、陽川は持ち合わせている。

 東農大・福地監督は「彼は、体の強さもあるが、痛みに耐える気持ちの強さも持っている」と断言する。象徴的なのが、今年の東都2部秋季リーグ戦。9月10日、対国士舘大2回戦。守備で三遊間の当たりに飛びついた陽川は、肩を脱臼した。

 だが…。「代えようと思ったら、歩きながら自分で肩を入れて『大丈夫です』と。そうしたら、次の打席で本塁打を打ったんです」と福地監督も驚く精神力を見せつけたという。まさに『鉄人』の名がふさわしい。

 ただ、それで達成できるとは本人も思っていない。144試合を戦うプロの世界。「体づくりだけではなく、ケアにも気を配らないと。これから勉強したい」と先を見据えた。

 「楽しみでワクワクしている」と、思いをはせる聖地・甲子園でのプレー。その舞台に若き主砲が立ち続けられた時、猛虎の黄金期が到来する。

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