阪神・藤浪晋太郎投手（１９）が８月４日の巨人戦（東京ドーム）に先発することが３０日、分かった。試合後、中西投手コーチが「普通に考えたら分かるだろう。（ローテーションの）遠いところからなら（動かすのは）問題ない。近いところは難しい。ファンも納得できるだろう」と、初めて巨人戦に先発起用することを示唆した。

　当初、藤浪は１日の中日戦（甲子園）に先発するはずだった。しかし、４日の巨人戦に先発予定だった“Ｇキラー”榎田が左肘の違和感で離脱。「無理をさせたいけど、無理はさせられない」と中西コーチは登録抹消という苦渋の決断を下した。そのため先発ローテーションが再編され、新人ながら今季６勝を挙げるルーキーに白羽の矢が立った。

　藤浪は通常、登板２日前は外野で約６０メートルのダッシュを繰り返す。だがこの日はアップ、キャッチボールなどを終えると室内で打撃練習を行うなど軽めのメニューに終始した。“サンデー晋ちゃん”に戻った藤浪がいよいよ伝統の一戦の先発マウンドに立つ。