不振から１０日に出場選手登録を抹消された阪神・新井良太内野手（２９）が、１９日の全体練習から１軍に合流することが１７日、決まった。リーグ戦再開となる２１日のＤｅＮＡ戦（長野）で昇格、先発復帰する予定で、タテジマの元気印が首位追撃の旗頭となる。

　「下（２軍）に落としてから、しっかり振り込んで、だいぶ調子が戻ってきたと聞いてる。１８日は育成試合に出して、１９日から合流させる予定」と水谷チーフ打撃コーチ。シート打撃をメニューに組んだ１９日に状態を把握する段取りだ。

　下位打線の充実を図る。「昨日（１６日）までの打線じゃ、５番までで点を取らんといかんかった。やっぱり、相手ピッチャーに怖さを与えるようなバッターが下位にもおらんとな」。心身のリフレッシュを終え、豪快なフルスイングを持ち味とする新井良の再加入が、下降線をたどり始めた打線のカンフル剤になると期待を寄せた。

　１６日のウエスタン・中日戦（新潟三条）で左越えに特大弾を放った新井良。「これをキッカケにしないとね」。その顔から悩みの色は消えていた。失地回復に向け、フルスイングで勝利を導く決意だ。