藤浪メジャー流起用!年間イニング制限

 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=が27日、阪神の高卒投手としては史上初の開幕1軍メンバー入りを果たした。中西投手コーチはすでに、藤浪の年間イニング数を決めており、“ストラスバーグ方式”で慎重に起用していく。開幕を前に、前回登板の反省を生かして、調整法も変更する。

 阪神の高卒ルーキーでは球団史上初めて開幕1軍メンバーに名を連ねた藤浪。“金の卵”を日本のエースにふ化させるため、チームはあらかじめ年間イニング数を制限した“ストラスバーグ方式”で育成する。中西投手コーチが藤浪の年間イニング数を定めていることを明かした。

 「シーズンのゲーム数は考えていないけど、イニングは『ここまで』というのはある。規定投球回数(144回)はいかさないとな」

 詳しいイニング数については明言を避けたが、1年目からシーズンを通して起用する。「4月はオープン戦と同じように考えている」と100球の球数をメドに登板させる方針だ。

 昨季、メジャーリーグで15勝を挙げたストラスバーグ(ナショナルズ)は2010年に『トミー・ジョン手術』と呼ばれる右肘の手術を受けた。そのため12年はシーズンのイニングを160回に制限。故障明け、1年目の違いこそあれ、慎重に起用していくという点においては同じだ。

 開幕を前に調整法も変更する。24日のオリックス戦(京セラ)では前日にブルペンで異例となる83球を投げた影響で、六回途中6失点でKOされた。その反省を踏まえて、中6日の間に3回入っていたブルペンを2回に減らすことになった。登板3日後のこの日はブルペンに入らず、キャッチボールや遠投、ポール間走のメニューをこなした。

 開幕を前にした調整法の変更にも「短い期間でルーティンが確立しているわけではないので」と話した。高校時代から続ける登板前日のブルペン入りは変えないが、今後もプロ仕様の調整法を見つけていく。

 年間イニング数の制限も、調整法の変更も、すべては1年間、万全の状態で先発ローテを守るための処置。これまで控えめだったが、開幕1軍入りを決め、熱い口調でこう話した。

 「(開幕1軍に)入れてもらった以上、高卒も関係ない。高卒で初めてとか、どうでもいいです。高卒だから仕方ないとかそういうのは一切ない。入れてもらった以上、1年間しっかり投げられるように頑張りたいです」

 “高卒”という言葉を3度繰り返した。そこに一切の妥協はない。高卒を決して言い訳にはしない。年間を通した活躍を誓った黄金ルーキーのシーズンがまもなく幕を開ける。

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