久保ピシャリ!新守護神が意地の雪辱
「オープン戦、西武3‐1阪神」(17日、西武ド)
同じ轍(てつ)は2度繰り返さない。それがクローザーの誇り。阪神の新守護神・久保がオープン戦2度目の登板で、1回無失点と結果を残した。
雪辱のマウンド。前回15日のDeNAとのオープン戦(横浜)では、九回に登板し1回3安打2失点。中1日となったこの日は、八回に4番手で登板し、打者3人をわずか13球でピシャリと抑えた。
「(感触が)分かる前に終わった感じ。難しいですね。短いのに慣れていない」と苦笑い。だが、結果が問われるポジションだけに「自分が不完全燃焼でも、チームにとっては結果を出せばいい。勝敗が左右される位置ですから」と、まずは無失点を収穫とした。
2月27日のキューバ戦に登板後、腹痛や発熱といった体調不良でマウンドから遠ざかった。抑えとしての調整機会は減ったが、「本番では、投げたいのに投げられないということもある。計画通りにいかないのが、このポジション。それも含めていい練習です」と、シーズンを想定しながら前向きにとらえていた。
「投げるたびに上がってくると思う。最後の5連戦で、連投テストもしたい」と和田監督。天候なども考慮し、23日からのオリックス3連戦(京セラドーム)で、初連投となる見込みだ。「これ(結果)を積み重ねていくだけ」と久保。新守護神は、ここから最後の仕上げへと向かう。