藤浪、私生活も野球も“貯金生活”だ

 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭=が新人合同自主トレ3度目の休日となった22日、両親から給料全額の管理をすべて任されていることを明かした。今月下旬には“初任給”を手にするが、「そんなに使うつもりもない」と、生活に必要なものを買う以外は貯金に回す考えだ。18歳で給料管理を一任される高卒ルーキーはそういない。すべてにスケールが大きい男である。

 ゴールデンルーキーへの信頼度は両親からも絶大だった。晋太郎なら心配いらない‐。18歳にして両親から「自分で自由に使ってくれていいからと言われています」と、給料全額の管理を任されていることを明かした。

 藤浪の今季年俸は推定1500万円で、月給にすると税込みで125万円。プロ野球で高卒新人の場合は両親が管理し、小遣い制となるケースが多く、藤浪のように使い道をすべて委ねられることは極めて稀(まれ)だ。1カ月の小遣いの額も自身で決めることができるが、「特に決めていないです。その時に使う分だけ引き出して使おうと思っています」と迷いがない。

 25日はプロ入り初めて迎える給料日。普通の若者であれば、初任給の使い道についていろいろと考えを巡らせるものだが、藤浪は違う。「そんなに使うつもりもないですし、欲しいものがいっぱいあるわけではないです。必要がなければ自然に貯金という形になると思います」と無駄なものは買わず、貯金に回す。

 ちなみに同じ年俸1500万円だった大阪桐蔭の先輩・中田(日本ハム)は、ルーキー時代に小遣いが30万円だと明かし大きな話題になった。ただそれを伝え聞いても、「そんなに必要ないと思います」と顔色を変えずきっぱりと言い切った。

 金銭感覚は庶民的だ。ブランド物にはそれほど興味を示さず「財布とかもありますし、今買うようなものはないと思います」と冷静に話す。

 初任給の使い道で唯一、決まっているのは両親へのプレゼントだけ。中学時代までは毎年、誕生日プレゼントを贈ってきた孝行息子。具体的な中身は決まっていないが「何かしたいと思ってます」と、これまでの感謝の思いを込めて、プレゼントを贈る。

 この日は新人合同自主トレ3度目の休日だった。藤浪は午後から小豆畑、田面、金田と4人で買い物に出かけ、リフレッシュ。「(帰寮後に)ハードにやるつもりはないですが、体を動かそうと思います」と話し、23日から始まる第4クールに備えた。

 この男はいつも地に足が着いている。何事にも惑わされない強い心がある。そこが実に頼もしい。2月1日のキャンプインまで堅実に調整を進め、シーズンでは勝ちにこだわり、チームの貯金を増やしていく。

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