白鵬、当然! 謝罪なし勝手に終結宣言

 大相撲春場所で自らが持つ最多記録を更新する34度目の優勝を果たした横綱白鵬(30)=宮城野=が千秋楽から一夜明けた23日、大阪府堺市のホテルで会見を行った。初場所の一夜明け会見で審判部批判した問題については「終わったこと」と片付け、謝罪の言葉はなし。支度部屋で報道陣に無言を通したことにも「思いが伝わらなかった」と弁明した。

 約100人の報道陣が待つ会見場に、白鵬はやや緊張した面持ちで現れた。14勝1敗で34度目の優勝、そして自身2度目の6連覇を達成。最多優勝新記録が懸かっていた初場所と比較し「内容が全く違う。1つ段を上がった感じがする」と満足感を口にした。

 しかし、初場所一夜明け会見での審判部批判に端を発した騒動についての質問が出ると表情が固まった。「(宮城野)親方を通じて、北の湖理事長ともよく話をした上で、終わったことなので。(今場所は)相撲だけに集中してやりたいと思った。その結果、誰が見ても分かる相撲内容だった」と語り、謝罪の言葉は出なかった。

 春場所では支度部屋で報道陣の質問に答えず、15日間通じて無言を通した。「相撲に集中していたということか」と聞かれると「そうだね」と言った後、しばらく言葉に詰まり「思いはたくさんあるけど、それが伝わらなかった。今まで我慢我慢してきて、それがこの大きな結果につながった」と弁明した。

 初場所の一夜明け会見では午前10時半開始予定を約1時間10分も遅刻したため、この日は午後1時からに設定。“失言”も二度と繰り返さないとばかりに慎重に言葉を選びながら話したが、約30分間の会見の最後の方ではいらだった様子で、「何でこんなに質問多いの?」と思わず口走る場面も見られた。

 「本場所というのは人を成長させたり磨いたりする、素晴らしく特別な場所だと改めて感じた」とも語った白鵬。その言葉が本当なら来場所こそは大横綱にふさわしい言動を見せてくれることだろう。

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