「大相撲初場所」（１月１１日初日、両国国技館）

　横綱審議委員会による稽古総見が２６日、東京・両国国技館で行われた。大関候補の１番手として期待がかかる注目の関脇逸ノ城（２１）＝湊＝は、高安、安美錦らと６番取って１勝５敗と質・量とも物足りない内容だった。

　稽古場ではあまり強くないタイプとはいえ完全なアピール不足。稽古を終えた逸ノ城は「きょうは全然駄目っス。立ち合いで思い切り当たれなかった」と肩を落とした。ベテラン安美錦には出し投げであしらわれ、照ノ富士には右四つがっぷりから寄り切られた。

　立ち合いでの踏み込みがなく、自分十分の体勢になれたのは豊響に勝った一番だけ。ぶつかり稽古では胸を出してくれた横綱日馬富士から「もっと下からバシッと当たれ」とハッパをかけられた。２７、２８日は再び追手風部屋へ出向き、遠藤との稽古で課題の立ち合いの改善に取り組む。