モンゴルの怪物 イチンノロブが受験
2013年11月1日
白鵬や朝青龍、日馬富士らのモンゴル勢が都市部出身であるのに対し、イチンノロブは首都ウランバートルから約400キロ離れたアルハンガイ県の草原で生まれ育った遊牧民。実家は羊とヤギを計300匹、馬50頭を飼育し、季節が変わるたび年に4度、バットツェンゲル郡内を移り住む。少年時代から切った木や水を運び、体を鍛えてきた。来日時は「日本には風がない」と驚いたという。
理事会の承認や就労ビザ取得などが順調に進めば、来年初場所(来年1月12日初日・両国国技館)で史上初となる外国出身の幕下付け出しデビューを飾る。
親戚にはモンゴル相撲の関脇、先祖には大横綱がいるという血筋。「自分の形をつくって、思い切り前に出て勝ち越したい」。アマを席巻した逸材が、先輩同様に大相撲の世界でも大暴れする。