これは何だ!?高田馬場駅に標識のような「人生チャート」…実は自動車教習所の広告、背景に「若者の車離れ」

 これは何だ!?都内の高田馬場駅に青と緑の垂れ幕が10枚以上も豪快に垂れ下がっている光景がSNSで話題になっている。そこには、さまざまなデザインや意味深(?)な文字が施されている。現場を確認し、担当者に背景や思いを聞いた。

 JR山手線、西武新宿線、地下鉄東西線の駅が集中する高田馬場。西武線の改札前から間隔を置いて3か所(4枚、4枚、3枚の計11枚)、青と緑の垂れ幕が下がり、文字や矢印を配した幾何学的な標示、チャート式のデザインなどが施されている。ツイッターでは「高速?」「何と言うセンス!」「スプラトゥーン(ゲームの名称)の町みたい」といった投稿が寄せられていた。

 その中で緑の幕に描かれた「サラリーマン人生のチャート」が気になった。下部の「上京 age18」から最上部の「65 定年退職」へと伸びる矢印形のメイン道路があり、その途中で、左に曲がると「もう帰るね」「END 終電帰宅」「失恋」という文字が記され、右に行く道では「送ろうか?」「365 車移動」「365 可能性方面」とある。

 つまり電車だと、意中の相手が終電で帰ってしまい、それ以上の進展はなさそうだが、終電時間を気にせずに車で送る人の恋が成就する可能性は365日ある?…といった所だろうか。

 また、道路標示に模した「期待通り」には「香り」「景色」「そよ風」が矢印で集まり、「思い通り」からは「鼻歌」「BGM」「号泣」という3要素が矢印で3方向に発せられている。いずれも、ドライブの要素か?さらに「現状維持」に向けた白い矢印から赤い矢印が右方面に派生し、そこには「最短17days」と添えられ、「飛躍」へと導かれる。何かのコース設定を指しているのか。

 垂れ幕に小さく表示されていた広告主は、埼玉県和光市にある「レインボーモータースクール」という自動車教習所だった。担当した同校の営業課に問い合わせた。

 掲示期間や場所について、担当者は「2019年12月16日から掲示開始し、2020年の5月末日までの掲示予定です。この広告に関しては高田馬場の1か所だけです」と説明。教習所のある和光市は池袋駅から東武東上線で…となるが、あえて高田馬場駅を選んだ理由について「高田馬場は早稲田大学を筆頭に学生の多い町です。運転免許を取得するタイミングは大学生の時が多いので、主力商圏である高田馬場駅に以前より首都高を使いスクールバスを出しております」と説明した。

 さらに、営業課では「現在、高田馬場に出している広告は、フラッグ(垂れ幕広告)とサイネージ(液晶デジタル広告)であり、以前は大型看板を掲出していましたが、契約改定時に、現在の広告に変更する次第となりました。若者に響く広告を考えていたので、現在の媒体は有効と考えております」と背景を解説した。

 サラリ-マン人生のチャートは「車のある人生だと可能性が広がる」という意味かと問うと、「そのとおりでございます」。そして「最短17days」は、やはり「最短17日間で卒業できる短期プランの事」だった。

 同校は「レインボーモータースクールは世界のモータリゼーションをリードするHondaグループの一員として1972年に誕生しました。『学んで喜び』『育てて喜び』『安全で喜ぶ』の3つの喜びをスローガンに安全運転教育を実践しています。広大な敷地に四輪車・二輪車専用コースを完備。保有する車両台数も多く、100名以上の指導員が在籍しています」とPRした。

 そして、担当者はこの広告の意図として「若者の車離れが深刻化しております。免許のある人生に大きな可能性を秘めていることを訴求することを目的としております。それぞれの価値観が多様化する中で、この広告をご覧いただき、選択肢の一つとして当校を選んでいただければ幸いです」と訴えた。

 「若者の車離れ」は教習所の広告にも影響を及ぼしていた。

(まいどなニュース/デイリースポーツ・北村 泰介)

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