横浜M・水沼 「絶対に取りたい」アジア王者 11日アルアインとACL決勝第1戦 クラブ初快挙で偉大な父・貴史氏超える

 クラブ史上初の快挙へ、アルアイン(UAE)とAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝戦第1戦(11日・横浜国際)を戦うJ1横浜MのMF水沼宏太(34)が8日までに取材へ応じ、名門クラブに新たな歴史を刻むACL優勝への意気込みと、偉大な父である元日本代表の貴史氏(63)が成し得なかったアジアクラブ王者への思いを語った。

 あと1つ-。目指すタイトルに手の届くところまで来た。激戦を勝ち抜いての決勝。「いろいろな方から『アジアを取って来い』『頑張れ』と言葉を掛けていただく。もう決勝なんだなぁ、というのが率直な気持ち」と水沼。個人にとってもACLは特別なタイトルだ。

 これまで在籍したクラブで数々のタイトル獲得に貢献した。C大阪ではルヴァン杯と天皇杯、そして横浜Mでは22年にリーグ制覇。国内主要タイトル獲得は経験した水沼だが、いまだ手にしていないのがACLだった。

 16年のFC東京、18年のC大阪、そして20年と22年は横浜Mで。今回が自身5回目の挑戦となる。それだけに「取れるところまで来た。それが、またマリノスで…」と感慨もひとしおだ。

 「自分はあと1つ、ACLだけ取っていない。自分のサッカー人生においてアジアのチャンピオンになるのは、ものすごく大きなこと。絶対に取りたいタイトル。それが目の前に来ている」

 アジア王者は偉大な父と肩を並べる…いや、超えていくチャンスでもある。日本リーグ時代の日産自動車や横浜M、日本代表で活躍した父の貴史氏は、日産時代にACLの前身となるアジアクラブ選手権の89-90年大会で決勝へ進むが、惜しくも優勝を逃した。(※注)

 「父は日産でも代表でもアジアの大会は経験して、結果を残している。そういう意味では負けたくないというか、父と同じように歴史に名を刻めるなと」と大舞台への挑戦を喜んだ。水沼は「多くの方にスタジアムに来てほしい」と呼びかける。歴史に挑む船出を満場のスタジアムで-。大歓声を背に躍動する自らの姿へと思いをはせていた。

 (※注)アジア各国の主要カップ戦優勝チームが出場するアジアカップウィナーズカップでは91-92年大会で日産が優勝。02-03年シーズンにアジアクラブ選手権、アジアスーパーカップと大会統合されて現行のACLが誕生した。

 ◆水沼宏太(みずぬま・こうた)1990年2月22日、神奈川・横浜市生まれ。横浜Mのユースチームを経て08年にトップチーム昇格。10年7月の栃木への期限付き移籍を皮切りに鳥栖、FC東京、セレッソ大阪でプレーし、20年に横浜Mへ10年ぶりの復帰。22年はリーグ戦31試合出場7得点で2年ぶり優勝に貢献した。同年7月のE-1選手権でA代表デビューも果たす。父は横浜Mで活躍した元日本代表の水沼貴史氏。176センチ、72キロ。

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