「明治安田生命Ｊ１、Ｇ大阪０－１鹿島」（２８日、吹田スタジアム）

　奇策もはまらず、Ｇ大阪は新本拠・市立吹田スタジアムの公式戦初戦で黒星を喫した。ＡＣＬとの連戦を考慮し、ＦＷ宇佐美はベンチスタート。２４日の水原戦から先発６人が入れ替わった。今季のコンセプトである「総力戦」を体現するような采配を見せた長谷川監督だったが、エースの途中投入が凶と出た。

　後半２１分にピッチに立った宇佐美は、その６分後、鹿島ＭＦカイオに裏のスペースを取られ、クロスを上げられて失点。「行かれる前に対応しないといけなかった。１点を加えるプレーを求められていたのに、１点を与えるプレーをしてしまった」と肩を落とした。指揮官は「カードを切った私に責任がある」と唇をかんだ。

　ゼロックス杯、ＡＣＬと合わせて公式戦３試合で１分け２敗。わずか１得点と精彩を欠いている攻撃陣の奮起が求められる。