サンフレ5万人絶叫!広島Vパレード

 サッカーのJ1で2年ぶり3度目の制覇を果たした広島が23日、広島市の平和大通りで優勝パレードを行った。森保一監督(47)や、リーグMVPに輝いた主将のMF青山敏弘(29)らがオープンカーやバスに分乗し、雨の中、約5万人(主催者発表)のサポーターと喜びを分かち合った。

 平和大通り一帯に笑顔の花が咲いた。「ありがとう」の声が飛び、スタジアムさながらに応援歌も響き渡った。降りしきる雨も関係ない。勝ち取った3度目の頂点を、約5万人のサポーターと共有した。

 「たくさんの人に、ありがとうと言ってもらえた。応援してくれる人に笑顔になってもらうことが私の仕事。幸せです」。ずぶぬれになりながらも、森保監督の声は、はずんでいた。

 平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した後に始まった。指揮官や青山らが乗ったオープンカー3台が先導。2階建てのオープンバスが続いた。手を振りながら時折、シャーレ(優勝銀皿)を高々と掲げた。約30分かけて、約800メートルをパレードした。

 12年の初V時以来、3年ぶり2度目の優勝パレード。リーグ2位の21得点を挙げ、勝利に大きく貢献したドウグラスも興奮を隠せない。初めての経験に「たくさんの声をもらった。最高だよ」と目尻を下げた。

 終了後は、旧広島市民球場跡地で優勝報告会を開いた。雨脚がさらに強まったが、1万5000人(主催者発表)のサポーターが足を運んだ。旧広島市民球場跡地へのサッカー専用スタジアム建設嘆願や、今季限りで退団するMF山岸のあいさつなどが行われた。寒さにも負けず、会場は大きな熱気に包まれた。

 拍手喝采を浴び、優勝への思いはさらに強くなった。「また笑顔になってもらえるように」と森保監督。26日には、FC東京との天皇杯の準決勝(長崎県立)が控える。3位になったクラブW杯から中5日。コンディションは決して万全ではないが、全力でタイトルを奪いにいく。

 勝利がサポーターに喜びを与え、その姿が選手たちの心を熱く燃やしてきた。この日咲いた、たくさんの笑顔の花を、力に変えないはずがない。

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