ハリル監督鬼気「勝利しかない」

 「W杯アジア2次予選、日本-カンボジア」(3日、埼玉)

 サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)は2日、試合会場で会見し、「勝利しかない」とカンボジア戦に向けての決意を示した。E組で現在2戦2敗の相手はFIFAランクも180位と超格下。大勝して当然の相手だが、6月のシンガポール戦ではホームでスコアレスドローという苦杯をなめただけに、あらためて緊張感を漂わせた。

 油断はみじんもないと言えば聞こえは良いが、一方で余裕がないとも受け取れる。フラッシュを浴びながら語るハリルホジッチ監督の表情には、鬼気迫るものがあった。

 勝利だけを追い求める。「選択肢はありません。選手たちにも『勝利しかないぞ』と言いました。勝つことを要求するだけです。10点取れれば問題ないが、選手にはそんなプレッシャーはかけたくない」。W杯予選ということもあって、テストという側面はない。メンバーも“ガチンコ”でカンボジアを打ちのめしにかかる。

 得点力不足の打開策は授けてあるという。攻撃面に関しては「6~7つのソリューション(解決策)を提案している。それは試合の状況に応じて変わる。例えばシンガポール戦では中盤はミドルシュートを打っていないし、もっとダイレクトプレーもあってよかった。(ゴール前で)最後のところで、確固たる決意で集中してシュートを打ってほしい」と“五月雨ミドル”を要求している。

 MF長谷部が「シンガポール戦は僕も責任を感じている。ミドルに関しては以前からしつこく(打てと)言われている。周りを見て、良い状態の選手がいたらその選択肢を考えてしまうが、打てば相手に当たって入るかもしれない。狙っていきたい」と語った。MF山口も「強い意識を持ってやらないといけない」と呼応した。

 さらに指揮官は守備陣に対しても「中盤が良い状態でボールを持てるように、素早いビルドアップを心掛けろ」と指示。サイドからの攻撃を軸に、中央ではミドルの集中砲火を浴びせる。

 国内での開催は、年内最後となる代表戦。「全ての意志とすべてのやる気を勝利に向けて、美しい試合で(国内)今年最後の試合を終わりたい」と指揮官。もう、ふがいない試合を見せるわけにはいかない。

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