ＦＣ東京がオーストラリア（豪州）代表のＦＷネイサン・バーンズ（２７）＝ウェリントン＝獲得に向け、本人サイドに正式オファーを出した。複数のクラブ関係者の証言で１日、明らかになった。第１ステージだけでチーム最多１０得点を記録した日本代表ＦＷ武藤の今夏移籍などに伴い、層が薄くなった攻撃陣Ｗ補強で、豪州１部リーグ（Ａリーグ）の昨季ＭＶＰに白羽の矢を立てた。

　バーンズは期せずして武藤と同時期に南半球でブレークした。日本が８強止まりだった今冬のアジア・カップ（杯）前にＡリーグで１２試合１０得点と存在感を示し、代表入り。地元開催のアジア杯Ｖに一役買った。

　Ａリーグではその後も好調を維持。結果、リーグ２位の１３ゴールで所属クラブを５位に引き上げ、プレーオフにあたるファイナルシリーズにも出場させたことで、リーグＭＶＰにも選ばれた。

　０８～１２年はギリシャのＡＥＫアテネ所属。その後は韓国の仁川などでもプレーするなど国際経験も豊富。１２年にＡリーグに復帰したが、関係者によれば、ＭＶＰ獲得を機に再び海外でのプレーを望んでいるそうで、ＦＣ東京のオファーに対し、前向きな姿勢を示しているという。早ければ、第２ステージ開幕直後にも入団する可能性もある。