G大阪8強 宇佐美2アシスト

 「ACL・1回戦第2戦、G大阪3-2FCソウル」(27日、万博)

 G大阪はホームでFCソウル(韓国)を3-2で下し、2戦合計6-3として、優勝した08年以来の8強入りを決めた。FW宇佐美貴史(23)が2アシストの活躍。柏が26日に1回戦を突破し、日本勢2チームの8強入りは6年ぶり。準々決勝の組み合わせ抽選は6月18日に、試合は8月25、26日と9月15、16日にホーム&アウェー方式で行われる。

 前節、敵地快勝のアドバンテージを生かしながら、G大阪がJ王者らしく、危なげない戦いぶりで、08年以来の8強をつかんだ。

 前半からエンジン全開だ。16分、ハリルホジッチ監督が見守る前で、宇佐美は相手DF3人をかわし、左足でクロスを入れた。「準備をしていた」というFWパトリックの頭にドンピシャ。「なんとなく、ここかって所にいつもいてくれる」(宇佐美)と、2トップのあうんの呼吸で先制点を生んだ。前半45分にはMF倉田が2点目。PKを献上する場面もあったが、最高の形で前半を折り返した。

 後半の失点後も、揺らぎはなかった。途中出場のFWリンスがダメ押し弾、後半43分には16歳の新鋭・堂安を投入する、余裕の試合運びを見せた。

 試合前、宇佐美は後輩に「1、2点取ってやるから、準備しとけよ」と声をかけていたが、その言葉通りの試合展開。長谷川監督も「思い切ってやってこい」と送り出した。残り時間はわずかだったが、「ピッチに立ったらできる自信はあった」と堂安。ゴール前でシュートを放つシーンもあり「出るからには得点したかった」と、貪欲に駆け回った。

 16歳11カ月11日。宇佐美を超え、公式戦クラブ2位のスピードデビューだ。宇佐美は「自分の記録は塗り替えられるけど、早くデビューさせたかった」と大人の顔をのぞかせる。吹き込んだ新たな風は、7年ぶりにアジアの覇権奪回を狙うチームの追い風になる。

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