アギーレ監督正式決定「経験伝えたい」

 日本サッカー協会は24日、元メキシコ代表監督のハビエル・アギーレ氏(55)と次期日本代表監督就任で合意したと発表した。都内で開いた理事会で承認された。日本代表では初のメキシコ人監督で、外国人指揮官は7人目。2回の16強進出というW杯での実績と多彩な戦術を持つ闘将に再建が託された。契約年数、年俸は非公表で、初陣は9月5日のウルグアイ戦(札幌)の予定。日本での労働に必要なビザを取得した上で8月10日ごろの来日を目指す。

 胸のつかえが取れたように、理事会後の会見で日本代表強化責任者の原博実専務理事が「ハビエル・アギーレさんと合意しました」と発表。22日に海外でアギーレ氏本人とコーチ人事など細部を含めた契約内容の合意に達し、この日の理事会で承認を受けた。

 候補者との接触で出遅れた4年前の反省を生かし、日本側はW杯より前に後任監督選びに着手。今年3月下旬には、スペインで日本側との接触が報じられた。アギーレ氏は4年前も候補者の中に入っており、本人と直接連絡を取り合いスムーズに交渉を進めた。

 現役時代は主にMFとして活躍。メキシコ代表監督としては02年日韓大会、10年南アフリカ大会で2度16強入りを果たした。12年11月には2部降格の危機にひんしていたエスパニョールの監督に就任し、守備的戦術で1部残留を勝ち取った“再建屋”の一面もある。

 すでに新監督は日本の立て直しに燃えている。W杯ブラジル大会での惨敗を受け、「日本人が持っている力はこんなものじゃない。興味を持って見ていた。もっとやれる力はあるし、俺の経験を伝えたい」と、原専務理事に語ったという。

 同専務理事は「高いレベルでの競争がある、強い相手とやった時に踏ん張れる、引き出しの多いチームに成長させてほしい」と、日本代表の再生を期待した。妻同伴で来日する予定のアギーレ氏は歯に衣(きぬ)着せない発言でも知られる。和を重んじたザック監督とはひと味違う、緊張感のある代表チームが期待されている。

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