サンフレ初決勝T 山岸触って決勝弾
「ACL・1次リーグF組、広島1-0セントラルコースト」(23日、Eスタ)
最終戦が行われ、F組の広島はセントラルコースト(豪州)と対戦し、1‐0で勝利。2勝1敗3分けで勝ち点9とし、F組2位。3度目の出場で初の決勝トーナメント進出を決めた。後半27分、DF塩谷司(25)の直接FKからMF山岸智(30)が決勝ゴールを決めた。
初の決勝トーナメント進出を手繰り寄せた。「みんなで勝ち取ったゴール」。イレブンと抱き合いほえる。値千金弾は山岸の右足から生まれた。
0‐0の後半27分。塩谷の直接FKを右足で触った。「外れそうだった。瞬間的に触った」。コースが変わりゴール左隅へ吸い込まれた。
4チーム中4位。勝利以外に決勝トーナメント進出の道はなかった。崖っぷちからの逆転劇。森保監督は「クラブの新しい歴史をつくる結果を残してくれた」と選手をたたえた。
10、13年と過去2度、アジアの壁にはね返された。J1を2連覇し芽生えた王者のプライド。「アジアで広島の良さを見せたい」と山岸。絶対に負けられなかった。
決勝トーナメント1回戦は元日本代表・小野伸二が所属するウェスタン・シドニー(豪州)と対戦する。第1戦は5月7日だ。「もっと上を目指していきたい」。リーグ3連覇とACL初制覇へ‐。広島は止まらない。