浦和タイ獲る!李忠成加入、社長も交代

 J1浦和が15日、始動した。獲得に乗り出していた元日本代表のFW李忠成(28)について、所属するイングランド1部のサウサンプトンが契約解除を14日に発表。浦和入りが近日中に発表される見通しとなった。ミハイロ・ペトロビッチ監督(56)が広島時代の教え子を中心に戦力を補強し、橋本光夫社長(64)の交代も決定。血を入れ替えて07年のACL優勝以来のタイトル獲得を目指す。

 サウサンプトンは現地時間14日の夕方に公式サイトで李の契約解除を発表した。今年の夏まで残っていた契約が日本復帰への課題の一つになっていたが、これによりクリア。李の関係者によると、近日中に日本へ帰国する予定だという。

 浦和関係者は近日中に加入を発表するとしており、李の浦和移籍が決定的な状況となった。李は09年夏から11年まで在籍した広島で、ペトロビッチ監督の指導を受けていた。浦和に加入後は、1トップ、トップ下での起用が予想される。

 GK西川、DF槙野、森脇、MF柏木と合わせ、元広島の選手が5人となる一方で、ユース出身2選手に浦和の象徴的な選手の背番号を与えた。クラブの狙いは意識改革だ。

 “ミスター・レッズ”こと福田正博氏が背負った9番を継ぐFW原口は「自分の色を出したい」。昨年まで在籍した山田暢久の6番を志願した同姓MF山田直は「1年後に俺が浦和の山田だ、と言えるようにしたい」と意気込んだ。

 午後には臨時取締役会で橋本社長の2月1日付けでの退任を決定。後任に関東三菱自動車販売株式会社の淵田敬三社長(59)が内定した。新戦力、新背番号、新フロントで、今年こそタイトルを獲得する。

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