横浜M9年ぶりVへ 中沢が王手弾

 「J1、磐田0‐1横浜M」(23日、ヤマハ)

 首位の横浜Mは磐田を1‐0で下し、9年ぶりのリーグ制覇へ王手をかけた。決勝点は後半24分、左CKからのこぼれ球を元日本代表DF中沢佑二(35)が左足で押し込んだ。2位以下との勝ち点差を4とした横浜Mは、次節の新潟戦(30日・日産ス)で勝てば、2004年以来4度目の優勝が決まる。湘南はFC東京に逆転負けし、来季のJ2降格が決まった。甲府は大分と引き分けて残留を決めた。

 90分間、誰一人として足を止めずに走り続けた。リーグ制覇に王手をかける1発は、後半24分だった。胆のう炎から先発復帰したMF中村俊の左CKから、最後はDF中沢が左足で押し込んだ。

 歓喜の中心で魂の雄たけびをあげた殊勲の35歳は「大事なゲームで点を取れたのはうれしい。得点のためだけにやっていたわけではないが、こういうのがないと」と胸を張った。

 試合前夜には、リーグ前節の名古屋戦、天皇杯の長野戦のふがいなさに危機感を覚えたFWマルキーニョスが、選手間ミーティングを提案。鹿島の3連覇に貢献した優勝請負人は「まだ自分たちは何も成し遂げていない」とチームにカツを入れ、中沢も「優勝するために、みんなが考えを持って練習をしないといけない」と、Jの頂点に向けてチーム全体の結束を高めた。

 120分間戦った長野戦から中2日。この日は先発メンバーの平均年齢が31歳を超えた横浜Mだったが、精神が肉体を凌駕(りょうが)した。チーム全体で90分間を走り抜き「攻守両面で高い集中を保てた。マリノスらしい試合だった」とイレブンは口をそろえた。

勝てば無条件

 ホーム最終戦となる次節に勝てば優勝。「こんな最高の舞台はない。自分たちがつくった舞台で、最高の結果を得られるように」と中沢。トリコロールの名門軍団が、悲願の栄冠に手をかけた。

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