「Ｊ２、Ｇ大阪５-０水戸」（１５日、万博）

　首位Ｇ大阪がＦＷ宇佐美貴史（２１）の２ゴールを含む、大量５発で水戸に圧勝し、勝ち点を７０に伸ばした。２位神戸は上位対決で長崎を２‐０と下し、同６８。徳島‐山形は台風の影響で中止となった。

　ＦＷ宇佐美が止まらない。前半２０分にＭＦ遠藤のＣＫを頭で合わせ先制点を挙げると、後半３４分には相手ＧＫがこぼしたボールを押し込み、今季３度目となる１試合２ゴール。背番号３９は降りしきる雨を、まるで勝利の美酒のように心地よさそうに浴びていた。

　Ｇ大阪に復帰後は９戦９発とゴールを量産。「自分の力だけじゃない。チームがつくってくれた決定機を決めれば、チームの力になれる」と謙遜する。先制点をアシストした遠藤は「彼の力からすれば当然の結果」と全幅の信頼を寄せる。

　Ｊ２での戦いも残り９試合。宇佐美は「ケンペスのいるところまで行きたい」と、現在１７点で得点ランク首位にいる千葉のＦＷを見据えた。

　チームは勝ち点を７０の大台に乗せ、首位をひた走る。最短でのＪ１昇格決定は来月６日の栃木戦。１年でのＪ１復帰は、もう手の届くところにある。