あご負傷の遠藤、オマーン戦強行出場へ

 アゴに大きなばんそうこうを貼った姿で出国する遠藤(撮影・出月俊成)
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 「W杯アジア最終予選、オマーン-日本」(14日、マスカット)

 サッカーのW杯アジア最終予選オマーン戦を14日に控える日本代表の国内組選手が8日、成田空港から事前合宿地のドーハへ向けて出発した。7日の柏戦で右下顎打撲、裂傷し、試合後に9針縫う処置を受けたMF遠藤保仁(32)=G大阪=は、予定通りに合流。抜糸は済んでおらず、プレーにも不安は残ったままだが、本大会出場に向けて日本代表歴代最多123試合出場の記録を持つ“鉄人”が悲壮な覚悟で試合に臨む。

 鉄人は倒れない。遠藤は前日の柏戦で、相手選手と激突し右下顎を負傷。包帯で顔をぐるぐる巻きにしてプレーを続行したが、試合後には9針縫うほどの大けがだった。この日は、ばんそうこう姿で登場。「当たったら痛いと思うけど、それ以外は大丈夫だと思う」とオマーン戦出場に向けて覚悟を決めた。

 心配なのは、ヘディングへの影響だ。守備的MFというポジションのため、ヘディングシュートの機会は少ないかもしれないが、セットプレーの際にボールを頭ではね返す可能性は十分にある。こればかりは「やってみないと分からない」と不安はあるようだ。

 ただ、遠藤自身は問題ないことを強調した。普段の生活への影響は「何もないです」とすべて否定。試合では相手選手が激しくぶつかってくることも予想されるが「(試合まで)6日あるので何も影響ないと思う」と意に介さない様子だった。

 治りの早さやけがの程度にもよるが、通常、抜糸までには1週間前後の時間を要する。負傷からオマーン戦までは、ちょうど1週間だが、抜糸の予定については「分からないです」とした。

 DF内田が右太もものけがのため、オマーン戦辞退が決定した。勝てば本大会出場に王手がかかる大事な試合。これ以上、主力選手の離脱は避けたいところ。仮に糸が残ったままでも、日本の心臓はピッチで鼓動する。

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