永里4発「どん欲に」逆転得点女王へ

 「なでしこL、日テレ6‐2大阪高槻」(4日、味スタ西)

 日テレは大阪高槻に6‐2で快勝し、今季の2位が決定した。4得点を挙げたFW永里亜紗乃(23)が、今季19ゴールとし、得点女王争いトップのINAC神戸・FW高瀬愛実に1点差に詰め寄った。15年のカナダW杯、16年のリオデジャネイロ五輪では主力としての活躍が期待されるストライカー。最終節の直接対決で初タイトルを狙う。最下位で来季のチャレンジリーグ降格が決まっている福岡ANは1‐0で岡山湯郷を破り、今季初勝利を挙げた。

 火のついた永里は、止まらなかった。前半23分に鮮やかな先制点を決めると、後半15分には「初めて」というハットトリックを達成。同36分には、左サイドからのクロスを相手GKがキャッチミス。こぼれ球を押し込んでこの日4点目を決めると、無邪気に跳びはねて全身で喜びを表現した。

 試合開始前までは、残り2試合で高瀬と4点差。逆転は難しいと思われたが、この日高瀬が1得点に対し、4得点の永里が得点女王を射程圏にとらえた。最終節の相手は、ライバルが所属するINAC神戸。「仲のいい友だちなんですけど、そこだけは負けないように頑張りたい。1点差だからどん欲に行こうと思う。次の試合でも点を取りたい」。AKB48の話題で盛り上がることもあるという親友に“宣戦布告”した。

 昨年9月のロンドン五輪最終予選では代表入りしたが、本大会では落選。実姉・大儀見優季(ポツダム)との“姉妹五輪”は実現しなかった。女子日本代表の佐々木監督が、契約を更新。成長著しい永里には、15年カナダW杯、16年リオデジャネイロ五輪の主力としての期待もかかる。

 急成長の要因を「去年より点を取るためにどうするべきかを考えるようになったのと、ゴールに近いポジショニングを取れるようになった」と分析する。将来、日本のエースとなるためにも、まずは手の届く位置にたぐり寄せたタイトルを全力で奪う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス