「なでしこＬ、大阪高槻２-９日テレ」（２４日、高槻市萩谷総合公園サッカー場）

　日テレが大阪高槻に９‐２と大勝した。３点リードした前半終了間際に１点差に詰め寄られたが、日本代表ＭＦ阪口夢穂（２４）のゴールで主導権を奪い、大量点につなげた。後半１１分から出場した大阪高槻ＦＷ丸山桂里奈（２９）は不発。ロンドン五輪のメンバー発表を７月２日に控える日本代表候補組は明暗が分かれた。

　のりさんが来なくてよかったかも？チームは７点差の大敗。１点を追う後半１１分から１トップに入ったＦＷ丸山は前線で精力的にボールを追ったが、ゴールは遠かった。

　代表のスウェーデン遠征から帰国後、中１日での強行軍。手術した右膝には依然テーピングが施されており、井上監督が担当医師と相談した結果、「３０分程度の出場」を決めた。ロンドン五輪出場に並々ならぬ意欲を示す丸山にとって、７月２日の最終メンバー発表までは正念場。スウェーデン戦で結果を残せず、自己採点を「０点」としていただけに、ばん回は不可欠だ。

　この日、視察予定だったなでしこジャパンの佐々木監督は予定をキャンセル。直接アピールの場を失った形だが、「のりさんは体調不良みたい。高槻まで来るのは大変だから」と気遣い、「期待を裏切らないためにも頑張る」と口元を引き締めた。

　「発表まではドキドキだけど考えても仕方ない。やるべきことをやって、あとは天命」。自身３度目の五輪切符をつかむため、次戦７月１日の岡山湯郷戦が最終試験になる。