「なでしこＬＣ・１次Ｌ、千葉０-０浦和」（２３日、フクアリ）

　１次リーグＡ組の千葉は浦和と０‐０で引き分けた。押され気味の時間もあったが、１８７センチの長身ＧＫ山根恵里奈（２１）が活躍。五輪予備登録メンバーにも入っている守護神が守りきった。

　後半４０分、山根は正面からの強烈なシュートに横っ跳び。リーチを生かして最大のピンチをしのいだ。悩まされていた腰痛が和らぎ、今月から先発を勝ち取った。この日が今季３試合目。経験も少なく、五輪代表１８人は厳しいが、４人のバックアップメンバーに選ばれる可能性も出てきた。

　なでしこジャパンの佐々木監督が、Ｕ‐２０代表監督時代に指導した教え子。「お前がなでしこでやれるようになったら、日本は変わる」と期待をかけられてきた逸材だ。この日も「（予備登録）枠に入れておいて良かった」と、あらためて称賛された。自分では「足りてるのは身長だけです」と話す文字通りの“大器”が朗報を待つ。