プリプリ王者・山下実優インタビュー 3・31両国決戦に向け「未詩の強さは特別。すごく面白い」

 31日・両国国技館大会のメインイベントで渡辺未詩の挑戦を受ける山下実優
 31日・両国国技館大会のメインイベントで渡辺未詩(右)の挑戦を受ける山下実優
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 「プロレス・東京女子」(31日、両国国技館)

 2年ぶり2度目の両国国技館進出となるビッグマッチ「GRAND PRINCESS ’24」のメインイベントで、新世代の旗手・渡辺未詩(24)の挑戦を受けて4度目の防衛戦を行うプリンセス・オブ・プリンセス王者の山下実優(29)がこのほど、デイリースポーツに対し、大一番を目前に控えた胸中を打ち明けた。

  ◇  ◇

 -前回の両国大会は夢の実現という感じでしたが、今回はどういう思いですか。

 「気持ちは違います。でも、2年前に初めて両国をやったからこそ、より(会場の)大きさ、特別さが分かっているので、2回目だからこそ、東京女子全員で見せなきゃいけない姿があると思います。たくさんのファンの人も来てくれるので、応援してくれるみんなに見せなきゃいけないものがあるのかなと思います。そういう意味では超えなきゃいけないハードルみたいなものは高いものがあるのかなと思います」

 -昨年10月にベルトも奪還して、再びチャンピオンとして両国のメインの舞台に立ちます。

 「初めての両国で、チャンピオンとして、中島(翔子)と戦った時は、このシチュエーションで戦うのは最初で最後かなって思いました。こうして2年後に同じシチュエーションでメインでチャンピオンとして立つのは、何があるか分からないなというのと、ホントにうれしいですね」

 -挑戦者は1月6日に新宿FACEで、渡辺選手に決まりました。3カ月弱という前哨戦のスパンはどうでしたか。

 「大体両国の前とかはこれくらいの期間があるので、そこまで考えてないんですけど。より準備はしやすいのかなと思います。今回じっくり未詩のことを考えられたし、自分が防衛した先のこともじっくり想像できたかなと思うので、濃い時間になりました」

 -渡辺選手が強くなっているのは、前哨戦で感じましたか。

 「それは日常の練習をしている時から感じていて、一緒にトレーニングしている時でも。未詩の強さは特別だし、最初から持っている強さもあるので。あと、1試合1試合、着実に強さを重ねてきてるなって感じるので。そういうところで一レスラーとして、渡辺未詩ってすごく面白いなって思います。そういう相手と戦えるってすごく楽しみです」

 -渡辺選手には2022年夏のシングルトーナメント「東京プリンセスカップ」で敗れました。

 「ホントに悔しい思いがあって。けれど、どこかでちょっとだけワクワクしてる部分もありました。未詩の強さを感じて。ワクワクしちゃってる自分がいました。そこからもっと私も強くなんなきゃいけないと思ったし、あの負けは今の自分を作り上げるうえで、いいきっかけになりました」

 -ある意味では、渡辺戦での敗戦が、自身がより強くなるためにプラスにはたらいた。

 「はい。めちゃめちゃプラスになりました」

 -そこから1年7カ月たって、渡辺選手もより強くなっているのは、肌で感じている。

 「感じますね。両国の挑戦者として決まった瞬間も。そこより成長してる。環境で成長することってあると思うんですけど。そこが分かりやすく、心構えが変わったなと思うので。それは日々過ごして感じます」

 -前回は同世代の中島選手との対戦で、今回は新世代の渡辺選手と両国のメインで戦うことに関してはどう思いますか。

 「ファンの人たちからは、そういう風に見られるだろうなって思うんですけど。当事者の私としては次世代だろうが、同世代だろうが、目の前にいる相手を倒すだけなんで。特に変わりはないと思いますし、より強く自分を奮い立たせる状況ではあるのかなと思います」

 -両国大会後、米国大会があり、そのまま約2カ月の米国遠征を行うことが決まっています。当然、ベルトは持って行きたいですよね。

 「もちろんです。いろんな団体でいろんな選手と防衛戦をしていきたいです。海外においては、いろんなことに挑戦していきたい。防衛してチャンピオンとして東京女子を広めたいです」

 -防衛を続けて、ベルトを持って6月に帰国できたらいいですね。

 「そうですね。なんならベルトを増やして、戻ってきたいと思ってるので。それができたらベストかなと思います。それが自分の成長にもつながるのかなと思います」

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