大相撲解雇の貴賢神 両国に帰還で豪快押し出し星!「MMAにも使えると分かった」

 ジミー・アンブリッツに勝利した貴賢神(撮影・金田祐二)
 ジミー・アンブリッツを押し出す貴賢神(撮影・金田祐二)
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 「INOKI BOM-BA-YE×巌流島」(28日、両国国技館)

 10月1日に死去した元プロレスラー、元参院議員のアントニオ猪木さんの追悼興行が開催され、異種格闘技戦のパイオニアである猪木さんのゆかりの選手らが競技、団体の壁を越えて参戦した。ロープや金網などの囲むものがない試合場で戦い、1ラウンドに押し出し3回で一本勝ちとなる巌流島ルールで、幕内まで昇進しながら大麻使用により大相撲を解雇された貴賢神がミスターXと公表され新日本プロレス、パンクラスなどに参戦経験のある総合格闘家のジミー・アンブリッツに1回44秒一本勝ちした。

 21年7月の解雇後初めて両国の舞台に立った貴賢神は大相撲さながらの突きでアンブリッツを場外に落とすと、再び突きで場外に落とし、最後はにらみ合いで相手を後ずさりさせ、またも突進して転落させて勝負を決めた。

 総合格闘技転に転向してから2連敗中で、「緊張しました。ファイターとして、ここで負けたら終わりという気持ちで戦いました」と振り返った貴賢神。「ルールにある通り、押し出しが有効に使えるので、使わない手はないと思った。MMAにも今日出したことが使えると感覚的に分かったので、来年はMMAにアジャストしていこうと思う」と、相撲殺法に手応えを感じていた。

 そして、「格闘技全体をここまで広めて下さったのはアントニオ猪木さんだと思っている。このような追悼のイベントに呼んでいただいて光栄で、改めてご冥福をお祈り致します」と天国にメッセージを贈った。

 久々に両国の舞台に立ったことには、「タクシーに乗ってこの会場に来るまでに泣きそうになりました。両国ではもう戦うことはできないと思っていた。(大相撲は)不完全燃焼で終わったので、すごい感慨深い」と喜んだ。

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