和毅判定勝ち 10カ月ぶり試合で兄の復帰試合に花添えた

 「ボクシング・10回戦」(5日、後楽園ホール)

 ボクシングの元3階級制覇王者・亀田興毅(31)=協栄=の弟で元WBO世界バンタム級王者・亀田和毅(26)=協栄=が5日、後楽園ホールでノンタイトル10回戦に臨み、ダニエル・ノリエガ(32)=メキシコ=を3-0の判定で下した。昨年7月以来、約10カ月ぶりの試合で、元WBA中南米スーパーフライ級王者に完勝。兄・興毅の復帰試合に花を添えた。

 元王者の貫禄を見せた。序盤から試合の主導権を握った和毅は、2回に左カウンターでダウンを奪い、5回にも左ボディーからのラッシュで相手をキャンバスに沈めた。3人のジャッジが100-88のフルマークで完勝。和毅は「次につながってよかった。今年は2階級制覇しかない。明日からまたトレーニングを頑張ります」と満員のファンに誓った。

 試合から離れた10カ月は、目標の2階級制覇へ向けて長い助走の日々だった。「これまでできてなかったことができてプラスになった。実戦が少なかったが、今回はずっと実戦だった」と、今年1月からメキシコで200ラウンドを超えるスパーリングをこなした。

 左構え、右構え、長身、小柄とあえてバラバラのパートナーを選び、貪欲に進化を目指した。「頭が賢くなった。これまではスピードだけだったけど、引き出しが増えた」と冷静に自己分析する。

 現在WBA、WBC、IBFのスーパーバンタム級3位にランキングされている。陣営はこの試合を和毅の「世界前哨戦」と銘打っているが、具体的には未定。KOはできなかったが、持ち前のスピードに攻撃のバリエーションの多彩さも見せた。10カ月ぶりの勝利で、兄2人が果たした2階級制覇へ歩みを進めた。

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