帝里木下 完敗…7回TKO負け 右目ふさがり有効打奪えず

 「ボクシング・IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(2日、ブリスベン)

 挑戦者で同級3位の帝里木下(31)=千里馬神戸=は、王者のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に7回TKOで敗れ、王座獲得は成らなかった。ジャッジ3人とも6回まで全てのラウンドで王者の10-9とする完敗。2014年7月に同級王座決定戦で判定負けして以来の2敗目を喫した。

 完敗だった。帝里は初回から手数が少なく、有効打もほとんど奪えない。主導権を王者に握られたまま、迎えた7回、強烈な右ボディーを食らい、ひざまずくようにダウン。何とか立ち上がったものの、ダメージが大きいと見たレフェリーに試合を止められた。

 「全ては自分の弱さ。(7回は)顔面を警戒し、ボディーにもらってしまった」と帝里。2回に右まぶたをカットし、「3回に右目が(腫れて)ふさがって、ほとんど見えなくなった」という。

 これが初の海外での試合。さらにはスーパースター、マニー・パッキャオがメインイベントを務めるとあって、会場には5万5000人の大観衆が詰めかけていた。「体が思うように動かなかった。硬さや減量の影響があったのかも」とうなだれた。

 進退については「ずっと張り詰めた状態が続いていたので、まずは家族とゆっくり過ごしてから考えたい」と明言を避けた。2度目の世界挑戦もベルトに手は届かなかった。

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