徳山昌守の“秘蔵っ子”がKOデビュー 高校卒業後にサッカーから転向
「ボクシング・4回戦」(4日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)
元WBC世界スーパーフライ級王者・徳山昌守(42)の“秘蔵っ子”木村テミン(20)=グリーンツダ=が瓜生昴史(筑豊)を相手に2度のダウンを奪って、プロデビュー戦を1回1分35秒KOで飾った。
ジャブで組み立てると、フックがアゴをとらえ、相手に尻もちをつかせた。落ち着いて左を軸に組み立てて、時折、右の強打もさく裂。最後は左でぐらつかせたところに、トドメの右を打ち込み、ぶっ倒した。
「全部出せた。ジャブだけでいいと思ったけど、タイミングよく右も打てて良かった。100点ですね」と、胸を張った。
大阪朝高でサッカーに打ち込んでいたものの、ボクシングは常に頭にあった。父が同校ボクシング部OBで幼少より勧められた。「徳山さんも小学生の時からテレビで見ていた」とあこがれだった。
高校卒業後、知人をたどり、徳山に会うことに成功。ボクシングへの転向を相談し、グリーンツダ入りが決まった。この日、リング下で見守った徳山も歓喜。「身体能力がとにかく高い。攻撃力はすごい」と、潜在能力に太鼓判を押した。
目標はもちろん徳山先輩と同じ世界チャンピオン。「徳山さんからディフェンスってずっと言われるので、徳山さんの映像を見てずっとディフェンス技術を勉強しています」。関西にスター候補がまた誕生した。