佐山聡氏が来年2月に日本最古の武道「須麻比」開催 大鵬の孫もデビュー

 初代タイガーマスクの佐山聡氏が会長を務める日本須麻比(すまひ)協会が29日、都内で会見を開き、須麻比の試合を公開する「闘儀の会」を来年2月4日に東京ドームシティホールで開催することを発表した。

 同協会の説明によると、須麻比とは、垂仁天皇時の垂仁7年に当麻蹴速(たいまのけはや)と野見宿禰(のみのすくね)が対戦した天覧試合に始まる日本最古の武道であり、全ての武道の原点であるという。須麻比の復興を目指す同協会は武芸の式部省、真剣勝負の兵部省、精神の学部省と3つの省で運営される。

 佐山会長は会見で「集大成ですので、期待して見に来て下さい。資本主義的な戦いではない、よき時代の相撲のような状態であることを発表して、格闘技の中も作り替えていきたい。一部の勢力が権力を握って格闘技を牛耳る、そういうことではない」とあいさつ。こまかな試合形式、ルールなどは調整中で明かされなかったが、現在の総合格闘技とは「ちょっと試合会場が違う。より実戦的」とのことで、式部省ではグローブは使わず、兵部省ではオープンフィンガーグローブを使用する方向だという。

 「闘儀の会」は、佐山会長が「オーソリティー的なしっかりとした技術、技術を見せる世界がないとできない。最初から『これはプロレスですよ』と言うような状態には持っていきません。しっかりした武芸であることを宣言してやっていきたい」という式部省に、船木誠勝、長井満也、タカ・クノウ、桜木裕司、ミノワマンのプロレスラーや格闘家に加え、約2年ぶりに戦いの場に復帰する元大相撲関脇の貴闘力が出場し、貴闘力の長男で元大相撲横綱の故大鵬の孫でもある納谷幸男(22)もデビュー戦を行う。兵部省の出場選手は「これから募集する」とのことで、「ガチンコです。しっかりとした勝負の中で戦わせる」と説明した。

 身長195センチ、体重120キロの恵まれた体格を持つ納谷は13年3月に佐山会長に弟子入りしたが、昨年に病気を患い、1年間の闘病を乗り越えて、ようやくデビューのチャンス到来。佐山会長は「幸男は大鵬を背負っているので、精神的に大変ですけど、体の調子が悪かったり、目を手術したり、それらに耐えてはい上がった選手なので、いい試合をやってもらいたい」と期待をかけた。

 一方、納谷はデビューを会見での発表で知ったとのことで、「びっくりしました」と話したものの、「先生に言っていただいたことは素直にうれしい」と、佐山会長に感謝。「あと3カ月しかないので、しっかりと練習して、2月までにどうにか」と急ピッチの調整で本番に臨む。

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