粉川拓也が4度目の防衛成功 新井雄大を3-0判定で下す

 「日本フライ級タイトルマッチ」(25日、後楽園ホール)

 チャンピオンの粉川拓也(31)=宮田=が、挑戦者で同級4位の新井雄大(24)=渡嘉敷=を3-0の判定(97-93、97-93、98-92)で下し、4度目の防衛に成功した。粉川は28勝(13KO)4敗、新井は8勝(4KO)4敗3分となった。

 サウスポーとの対戦は5年ぶり。序盤から好戦的に突っ込んでくる挑戦者に対し、前さばきとフットワークで対応。しかし、偶然のバッティングが続き、何度も顔をしかめた。

 「バッティングが効いてしまった。サウスポーなので、ある程度ぶつかるのは分かっていたんですけど、思っていたよりダメージが残ってしまった」と、想定外の展開。

 それでもベテランらしく試合展開を優位に運んだ。手数と有効打に勝り、2回には右アッパーでポイントを取られたが5回終了時の公開採点はジャッジ3者ともに49-46で粉川を支持した。

 終盤に入っても危なげなかった。9回には偶然のバッティングで腫らしていた左耳が裂け、流血したものの影響はなかった。

 しかし、試合後は本人も陣営も防衛の喜びとはほど遠い空気の中にいた。世界挑戦に向け、圧勝の期待が高かっただけに粉川は「負けちゃいけないと安全運転になってしまった。勝ちにこだわって、倒しにいこうか、ポイントで勝とうか中途半端になった」と反省を口にした。

 宮田博行会長は「この後、指名試合(1位のユータ松尾)があって、チャンピオンカーニバルと続くので、どういう試合をするかですね。ああ、粉川に世界をやらせてやりたい、という試合を見せてほしい」と期待した。

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