元東洋太平洋王者の天笠尚が再起戦勝利

再起戦に判定勝ちした天笠尚
2枚

 「ボクシング・ノンタイトル10回戦」(20日、後楽園ホール)

 元日本、東洋太平洋フェザー級王者の天笠尚(31)=山上=がカルロ・デメシーリョ(22)=フィリピン=に3-0の判定勝ちで4月の敗戦から再起した。

 初回から左フック、ボデイーを積極的に打ち込みペースを握ったかに見えたが、相手もタフで好戦的だった。ガードを固め、飛び込みながらのストレート、フックに「やりづらかった。距離がつかみづらかった」と振り返った。

 「3回くらいまでには倒したかった」と考えていたが、2回に偶然のバッティングで左目尻を切り流血。試合終了まで止まらなかった。

 昨年10月に、美紗恵夫人と結婚し、今年の5月には長男の和(やまと)君が生まれた。10月1日には披露宴を行った。会場では家族が見守り、トランクスには「YAMATO」とローマ字で入れて臨んだが、思わぬ苦戦を強いられた。試合後は「自分に失望しています」と悔しそうだった。

 4月に英国でWBCインターナショナルフェザー級王座挑戦し、敗れた。「フィジカルの違いを実感したので、体幹をベースに鍛えたい。体を一回り大きくなるよう強化したいですね」と、今後は肉体改造を目指す。

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