「プロレス・ＦＭＷ」（２１日、後楽園ホール）

　ＦＭＷ連合軍対ＵＷＦ連合軍第３弾がノーロープ有刺鉄線デスマッチで行われ、ＦＭＷ軍が３連勝を収めた。

　メーンの８人タッグには、ＦＭＷから大仁田厚、雷神矢口、ＮＯＳＡＷＡ論外、リッキー・フジ、ＵＷＦから船木誠勝、高山善廣、佐野巧真、長井満也が出撃。ＦＭＷはＵＷＦの高山、佐野を有刺鉄線の餌食にし、大仁田が佐野に机上パイルドライバーを放てば、ＵＷＦも船木が鋭く重いキックなどで応戦するだけでなく、大仁田をギターで殴打するなどラフ殺法も繰り出す大乱戦となった。

　一時は、船木がフジを捕らえ、必殺のハイブリッドブラスターで仕留めるかに見えたが、大仁田が毒霧噴射で阻止。そして、最後は大仁田がＵＷＦのお株を奪うチキンウイングフェースロックで佐野からギブアップを奪った。

　試合後、大仁田は「船木さんよ、よく聞け。これで電流爆破出てこい」とアピール。さらに、高山にも「ロケットに出てこい」と、自身が開発した新デスマッチアイテム「邪道ロケット」を使ったデスマッチへの参戦を求めた。

　一方の船木は不満爆発。「前回、自分にオファーが来なかったのに、無断欠場したとか言われて、この日に勝ったから電流爆破やれって、全部向こうの都合。向こうの都合には乗せられないですよ。いい加減にしろ」と、電流爆破戦を拒否する姿勢を示したが、「向こうの主催の大会に、ＵＷＦという解散した団体が出ていること自体が負け。最終的には勝ってやりますよ」とリベンジを誓った。