加納、井岡超え宣言 高山と王座決定戦

 「ボクシング・WBO世界ミニマム級王座決定」(8月20、三田市駒ヶ谷運動公園体育館)

 WBO世界ミニマム級1位の加納陸(18)=大成=と同2位で前IBF同級王者の高山勝成(33)=仲里=が23日、兵庫県三田市内で会見し、8月20日に三田市で指名試合となる同王座決定戦を行うと発表した。加納が世界奪取なら井岡弘樹氏が87年に記録した国内最年少18歳9カ月10日を上回り、18歳9カ月4日での達成となる。日本初の4団体制覇を果たした尊敬する先輩との対決を制し、29年ぶりの新記録を宣言した。

 井岡弘樹氏超えを逆算し、加納は最短で駆け上がってきた。「とうとうここまで来たか」と会見の第一声。ついにつかんだチャンスに武者震いした。

 29年も破られていない壁に挑むため破天荒な道を歩んできた。規定で17歳未満は国内で試合ができないため、16歳で海外デビューしキャリアを積んだ。

 昨年6月に国内デビュー。難敵を次々クリアし5月8日に東洋太平洋同級暫定王座を獲得した。規定では暫定王座の国内での世界戦開催は微妙だったが、丸元大成会長が協会と掛け合い「指名試合なら認める」と許可が下りた。8月20日の王座決定戦に勝てば最年少記録18歳9カ月10日を6日上回る。この6日のため師弟は丸2年間、全力を尽くしてきた。

 あと1つだが、最後の壁は最難関。世界4団体制覇の高山は加納が15歳時にスパーリング相手を務め、世界トップを初めて肌で感じさせてくれた師だ。

 「運命的というか、15歳の時に呼んでもらって今回世界を戦うとは。リスペクトしている。だからこそ、超えて世界王者になりたい。記録を更新します」と力強く宣言した。

 若さと勢いに加え、高山をしのぐ「スピード」に自信。18歳上の偉大な先輩に向き合うと「返り咲きはさせない。世代交代です。勝たせていただきます」と先制パンチを見舞った。

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