真壁、勝率五分に戻した 天山はピンチ

 「新日本・G1クライマックス」(29日、福岡国際センター)

 Aブロックの真壁刀義が天山広吉を下し、2勝2敗の五分に戻した。1勝2敗同士で、敗れれば優勝争いから後退する大事な一戦。G1最多勝男の天山がアナコンダバイスなどで攻め込んだが、耐え抜いた真壁がキングコングニードロップで勝負を決めた。09年以来の優勝を目指す真壁は「天山のコンディションが悪すぎる。あれでこのリーグ戦を勝ち抜けるわけないだろう」と勝利にも慎重だった。

 一方の天山は早くもピンチに陥った。26日・広島の矢野通戦で流血した右目上をテープで保護しての試合を落とし、「がっちりぶっ倒してリーグ戦を抜け出したかったけど、真壁が強かった。でも、まだ3敗。まだまだいけるよな。最後の最後まで戦い抜くのが天山広吉」と06年以来4度目のVを諦めていなかった。

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