比嘉大吾が王座決定戦の勝利報告会見

 24日にタイ・バンコクでWBC世界ユース・フライ級王座を獲得した比嘉大吾(白井・具志堅)が27日、具志堅用高会長とともに都内で勝利報告会見を行った。

 14勝(8KO)無敗のコンファー・CP・フレッシュマート(タイ)と行われた王座決定戦は、比嘉が7回にKO。これで無敗の7連続KO勝利とした。

 6月8日に6連勝を飾った直後にオファーをもらったという具志堅会長は「強い相手だと思った」という。まして地元有利なジャッジで知られる敵地・タイでの決定戦だ。会場はしゃく熱の駐車場。覚悟の上とはいえ、厳しい闘いになった。

 序盤から比嘉ペースの試合にもかかわらず、2回終了時のジャッジは2-0でコンファー。6回終了時には4ポイント差でリードされた。しかも「5回からゴングが2分30秒で鳴るんだ。おかしい!早いよ!って抗議するんだけどね。向こうは逃げ切ろうとしているんだ」(具志堅会長)という大ピンチ。

 「ユースは10回戦だから、判定では勝てない。KOしかないから7回に行かせた」(同会長)というゴーサインに比嘉が応えた。ゴングと同時に襲いかかり左ボディーから右ストレートでダウンを奪うと、立ち上がったコンファーに連打から強烈な左フックを浴びせて10カウントを聞かせた。比嘉は「KOでないと勝てないと思っていたのでうれしい」と振り返った。

 沖縄県浦添市出身。中学までは野球に夢中で「ピッチャーとキャッチャーをやっていました。肩は強かったです」。そんなある日、テレビで見ていた井岡一翔の世界戦が早々と終わり、放送された具志堅会長の伝説VTRを見たのがボクシングを意識した瞬間だった。宮古工高在学時にボクシングを始め、アマ時代は全国5位。自ら足を運びスカウトした具志堅会長が「パンチが強い。利くというより痛い。ジャブもいいんだ。世界に通用する左ジャブだね」と絶賛ずる逸材だ。

 「秋に防衛戦をして、次に世界戦ができれば」と自身と同じ9戦目での世界王者へ夢を託す。ルールでは日本王者もしくは東洋太平洋王者にならないと世界挑戦権は与えられないが「海外でもやれればいい。強い人が世界戦をやればいいと思っている」と、具志堅会長は本気だ。

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