ノア森嶋 涙ながらに引退報告
「ノア」(10日、横浜文化体育館)
4月21日に引退を発表した森嶋猛が横浜大会に来場し、ファンにあいさつした。入場時から涙が止まらなかった森嶋は「一番に応援してくれたみんなに伝えたくてここに来ました」と大コールに応えた。
「18年間、プロレス一筋かな?これしかやったことがありませんでした。あまり言いたくありません。すいません…。でも、このリングにお世話になって、ここでマイクを言えて、本当にありがとうございました」と涙ながらに口にした。
Tシャツ、ジーパン姿で現れた森嶋は「この格好でリングに上がるのはためらいがありました」と言うと、「しっかりとテーマ曲をかけて引退セレモニーをやりたいと思います。9月(19日)の大阪府立体育会館大会で引退します」と正式な“区切り”を発表した。「大阪に来てくれた人が本当の最後のオレのファンです」といい、場内をざわつかさせたが、超危暴軍として定番だったフレーズを2回繰り返す「大阪に来なさい!大阪に来なさい!」で盛り上げた。
その後は超危暴軍の盟友だったマイバッハ谷口、拳王、大原はじめ、北宮光洋を呼び込んだ。「受け入れがたいけど、前を向いていくしかない」(北宮)、「ノアのため、超危暴軍のために尽力してくれた。ドンの作った超危暴軍をプロレス界一の軍団にしていく」(拳王)、「日本に帰ってきた僕に『大原君はノアに必要だ』と言ってくれたのがドン。すごくうれしかった」(大原)というメッセージを号泣しながら聞いた。そして、拳王の「プロレス生活18年、森嶋猛は」というアシストを受け、「引退します!引退します!」とありったけの力を込めて絶叫した。
4人と握手し、視界に入った練習生に「デビューしろよ!」と声をかけながらリングを下りた森嶋は、足早に用意されたタクシーに乗り込んだ。
森嶋は自身のフェイスブックで、団体から発表された右肩などの古傷、糖尿病に加え、肝機能異常も引退の理由とした。
