一翔、近大でスパー 一流の技術披露
「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(4月22日、ボディメーカーコロシアム)
世界3階級制覇に再挑戦する井岡一翔(25)=井岡=が7日、東大阪市の近大ボクシング部で初のスパーリングを行った。大一番を1カ月半後に控え、学生相手の異例、合同練習オファーを快諾。自身も東農大時代、08年の北京五輪を目指し、届かなかった経験もあり男気で胸を貸した。
「(五輪落選は)自分の挫折というか、あの悔しい気持ちを現役でやっている以上、忘れたくない。その気持ちはずっとある」。原点を思い出しながら6ラウンド。昨年全日本選手権8位のライトフライ級・芝力人(1年)には最後、本気で左右ボディーを打ち込むなど一流の技術を惜しげもなく披露。芝は「あんなカウンター初めて」と感激した。
練習後、「お互いやる限りは上を目指してやっていくだけ。僕は3階級目指しで頑張る」と“一翔先生”は学生らに悲願達成を約束した。5日まで白浜合宿で走り込み下半身強化は完了。9日からは本格的スパーリングを開始する。
