一翔 3階級制覇へ“魔の5番”走破
「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(4月22日、ボディメーカーコロシアム)
世界3階級制覇に再挑戦する井岡一翔(25)=井岡=が和歌山・白浜合宿2日目の4日、白浜ゴルフ倶楽部で“魔の5番ホール”を走破した。早朝6時から始まった、井岡ジムで最も恐れられている恒例の地獄トレ。見上げてもティーグラウンドが全く見えない超打ち下ろしの430ヤード、パー4を全力で駆け上がった。
2時間、苦もんの表情を浮かべ計10本。「人が走るところじゃない。宮ちゃん、世界王者になったら(魔の5番を)つぶしてくれるって言ってたけど、いつやってくれるん?」。一翔は同僚で元WBA世界ミニマム級王者・宮崎亮(26)に足をガクガクさせながらジョークを飛ばした。
“魔の5番”は叔父・弘樹氏(46)、辰吉丈一郎(44)ら伝説の名チャンプらもトレーニングで追い込んだ場所。「始まる前は怖いし、きついけど、自分との戦い。これをやるとスパーリングではジャブのスピードが全く違う」と、強敵フアンカルロス・レベコ(31)=アルゼンチン=を倒すため下半身を究極まで強化する覚悟を決めている。
合宿は5日までで計100キロを走る予定だ。