ミルコ衰えぬ強さ!石井にTKO勝ち

 「デイリー後援・INOKI BOM-BA-YE2014」(31日、両国国技館)

 ミルコ・クロコップ(40)が石井慧(28)に壮絶なTKO勝ちを収め、IGF王座初防衛に成功した。2回終盤、左アッパーから右ストレート、左ハイの後、連打で石井がダウン。2回終了のゴングが鳴ったが、流血した石井のダメージが回復せず、レフェリーが試合続行不可能と判断した。試合後、藤田和之(44)が挑戦をアピールし対戦が浮上した。

 不惑を迎えたミルコが衰えない強さを見せつけた。2回、宝刀の左ハイキックが火を噴いた。一撃でこめかみ付近を流血した石井はうつろな表情に。そのまま左右のラッシュでダウンを奪った。流れの中で2回は終了したが、石井に余力はなく、最終3回が開始されることはなかった。

 14年を完ぺきな勝利で締めたミルコは「調子は今でも最高」と胸を張った。立会人としてPRIDE時代の戦友エメリヤーエンコ・ヒョードル氏(38)、ヴァンダレイ・シウバ(38)が見守っていた。「同じ日に(勝利を)見てもらえたことに感謝したい。アイシテマス」と目を細めた。

 来年2月にプロ格闘家として世界初のオンライン技術セミナー開講が決定。各国から加入者を集めるためにも大きい白星だった。この試合で左手親指を負傷したため4週間の軽い調整後、本格練習を始めるという。IGFでは今夏にもミルコの母国・クロアチアで興行を行い、防衛戦のプランも浮上している。

 試合後は藤田が登場。「おい、ミルコ!分かってるな。次はオレだからな」と挑戦をアピール。対日本人無敗を守ったミルコは「日本語の意味が分からなかった。でも、藤田は僕と戦わない方がいいと思う」と余裕の表情でコメントした。難攻不落のミルコがしばらく頂点に君臨しそうだ。

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