弟拓真、兄に勝利バトン「大差かKO」
「ボクシング8回戦」(30日、東京体育館)
井上拓真(19)=大橋=のプロ4戦目は2階級制覇を狙う兄・尚弥の前座で、WBO世界スーパーフライ級王者・オマール・ナルバエス(アルゼンチン)の弟、ネストール・ナルバエス(32)=アルゼンチン=とノンタイトル8回戦を行う。「徹底して自分の距離で闘う。相手に付き合わず、大差かKOで勝つ」と強気だった。
ネストールは12年に当時WBC世界フライ級王者だった五十嵐俊幸(帝拳)に挑戦し判定負け。この時、兄のオマールもチームの一員として初来日していた。今回は同日同会場での異例の兄弟同士の対決だが、井上兄弟はアマ時代に田中亮明(現駒大)、恒成(現畑中)の兄弟と対戦して以来となる。
「兄にいいバトンを渡したい」という拓真は現在日本フライ級4位。ここでの勝利を弾みに、来年は日本、東洋太平洋のタイトルを狙う。