宮崎KOで涙の復活!「恩返し」誓う

 「ボクシング8回戦」(16日、後楽園ホール)

 ボクシングの元2階級王者でWBA世界フライ級5位の井岡一翔(25)=井岡=が同14位のパブロ・カリージョ(26)を判定3‐0で下し、再起を飾った。前戦で喫したプロ初黒星を糧に進化した“足攻”を披露。大みそかに予定する世界3階級制覇再挑戦へ、前哨戦をクリアした。9カ月ぶり再起戦となった元WBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(26)=井岡=もインドネシア国内ライトフライ級4位のイカル・トビダ(30)を5回KOで下し、復活勝利。大みそかの世界2階級挑戦につなげた。

 勝利者インタビューで宮崎は、うっすらと涙を浮かべた。「ただいま。こんな僕を温かい目で見守って下さい」と声援に応えた。

 「1ラウンドでも長くいたかった」と、259日ぶりのリングで動きを確認。殴られる痛さまでも楽しんだ。5回は“浪速の番長”の本領発揮。来い!!来い!!、と、グローブで挑発すると殴り合い。最後は連打から左フックで顔をとらえKOした。

 昨年の大みそか。減量に失敗し、惨めなプロ初黒星を喫した。「辞めようと思った」と3月までジムを離れ、体重は「ぶよぶよ」の63キロになった。

 「情けないまま終われない」と決意し、一法会長に「もう1回やらせて下さい」と謝罪し、復帰した。シューズ、ガウンには『挑戦者』の青色を入れ、満点の発進。「恩返しできるよう頑張る」と、再戴冠を誓った。

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