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世界初挑戦の川西友子“下克上”宣言!

2014年6月30日

 7月7日に王者・藤岡に挑む川西友子

 7月7日に王者・藤岡に挑む川西友子

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 08年、JBC(日本ボクシングコミッション)が女子プロボクシングを公認して以降、アマ実績豊富な女子ボクサーがプロとなりリードしてきた。だが藤岡、山口らを筆頭に30歳代も半ばを過ぎた。

 川西ら20歳代の多くはプロ公認以降、本格的に競技を始めた。川西も大阪人間科学大時代はバスケットボールに打ち込み、全国準優勝。ただ同期のほとんどが実業団に進む中、自身には声がかからなかった。「悔しかった。もう区切りを付けよう」とバスケットの道を断念。未知のボクシングに転身した。

 10年にデビューし、5年で世界王座挑戦まで駆け上がった。藤岡ら“エリート”が第1世代なら、川西らは素人出身の第2世代。競技を活性化させるためにも世代交代は必須。「いつまでも藤岡さんたちを王者でいさせては女子ボクシングが盛り上がらない。20代が代わらないと」と、引導を渡すつもりだ。

 171センチの長身でバスケット出身の身体能力を生かしたスピード感は抜群。「距離を取る」作戦だが、打ち合いも想定。ともにKOするパンチもある。安東浩志トレーナーは「藤岡はこの身長差とスピードはやったことがないはず。勝敗は五分五分だろう」と互角の勝負を断言した。

 大阪帝拳ジムでただ1人の女子プロボクサー。名門で育った誇りは高い。渡辺二郎、六車卓也、辰吉丈一郎の3人の世界王者を育て、07年に死去した先代会長・吉井清氏(享年74)とは面識はないが常々、「次は女子の世界王者を」と語っていたことを現会長の吉井寛氏から聞いた。

 試合前には必ず先代の墓参りに行き必勝を誓う。先代の命日は7月17日。大阪にベルトを持ち帰り、必ず墓前に報告する。

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