河野、返り咲きへ「自信は100%」
「WBA世界Sフライ級王座決定戦」(26日、後楽園ホール)
調印式と前日計量が25日、都内で行われた。昨年5月に失ったベルトの奪回を目指す河野公平(33)=ワタナベ=は、リミットちょうどの52・1キロで一発クリア。「やることは全てやった。早く試合がしたい」と万全のコンディションで王座返り咲きを宣言した。これまでタイ選手とは5戦5勝と抜群の相性を誇るだけに、百戦錬磨のデンカオセーン・カオウィチット(タイ)攻略に自信をのぞかせた。
恐れるものなど何もない。計量を一発でパスした河野は、微炭酸入りの栄養ドリンクを一気に飲み干した。昨年5月、リボリオ・ソリス(ベネズエラ)に僅差の判定負けで失ったタイトルを奪い返す瞬間は目前。「ベルトを取られてから、ずっと悔しい思いをしてきたけど、こんなに早くチャンスをもらえて感謝している。コンディションは万全。自信は100%あります。KOで勝ちます」と、キッパリと勝利宣言だ。
4回KO勝ちで世界王座を奪取した12年12月のテーパリット・ゴーキャットジム戦を含め、これまでタイ選手に5戦5勝。好相性の理由を問われ、「背が低い選手が多いので、けっこうパンチがアゴに入る」と分析した。
デンカオセーンも河野より身長が約5センチ低い。相手の巧妙なクリンチワークへの対策も十分に練ってきた。「後半に手数が多く出た方が勝つ」と戦略を描く。「ピンの世界戦なので興奮してます」と気合は最高潮。“タフ・ボーイ”が再び世界の頂点に立つ。




