向井が高山、名城と12Rスパー

 「WBC世界Sフライ級タイトルマッチ」(11月15日、タイ・ウボンラチャタニ)

 挑戦者の向井寛史(27)=六島=が28日、大阪市内の所属ジムで、IBF世界ミニマム級王者・高山勝成(30)=仲里、ジムの先輩で元WBA世界スーパーフライ級王者の名城信男(32)らを相手に合計12ラウンドのスパーリング。

 南アフリカ、メキシコなどを転戦した高山が、敵地での心意気を説いた。「ブーイングを楽しめるくらいがいい」。もとより向井は会場の雰囲気を気にしないタイプ。「最後は(勝って)シーンとさせたい」とほくそ笑んだ。

 高山との6ラウンドは、序盤こそ押されたものの、終盤は盛り返した。課題である上下の打ち分けも、高山から「フェイントがかかって武器になる」と合格点。普段のボクシングを貫けば、大仕事を成し遂げられるはずだ。

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