井上「王者になる」“怪物”悲壮決意
「日本ライトフライ級タイトルマッチ」(25日、スカイアリーナ座間)
25日にスカイアリーナ座間で日本ライトフライ級王座に挑む井上尚弥(20)=大橋=が23日、史上最速タイとなるデビュー4戦目でのタイトル奪取へ闘志をのぞかせた。
“怪物”の悲壮な決意だ。世界戦並みの規模で行われた会見でも落ち着いていた井上。辰吉丈一郎らに並ぶ、史上最速タイ記録のデビュー4戦目での日本王座奪取、と世界ランク入りがかかる大一番を2日後に控え、「ボクにとっても田口選手にとっても人生が変わる大事な一戦。人生をかけて必ずチャンピオンになります」と、今までよりも強く意気込みを示した。
井上にとって通過点との声も多い。だが、自身は「今までで一番気持ちが入っている。プロとしてやってる以上、常に負けたら終わりという気持ちでやっている」と、背水の陣で臨む。
自信は十分だ。相手の田口良一(26)=ワタナベ=の印象を「正統派で、いろいろできる選手ですが、技術では負けない」と、冷静に評価。田口が「左がキーになる」と話したことについては、「お互いがリード(ブロー)からボクシングをつくるので、差し合いで負けないようにしたい」と、同じく左をキーに挙げた。
別会場で試合をする村田と比較されることには、「アピールしたいのもありますが、まずは勝つこと。勝たなきゃしょうがない」。“怪物”は心にもスキがない。
