かわいい?怖い!?ブチコの全弟シロニイの素顔

カメラに向かってパチッとウインク、かわいさアピールするシロニイ(左)と「お前もろう人形にしてやろうか」と言わんばかりのシロニイ(右)※注:とも筆者の主観です=栗東トレセン(撮影・石湯恒介)
カメラに向かってパチッとウインク、かわいさアピールするシロニイ(注:筆者の主観です)=栗東トレセン(撮影・石湯恒介)
お前もろう人形にしてやろうかと言わんばかりのシロニイ(注:筆者の主観です)=栗東トレセン(撮影・石湯恒介)
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 先日、音無秀孝調教師から白毛のアイドルホース・ブチコ(牝4歳、栗東・音無秀孝厩舎)の復帰プランが明かされた。大まかには9月の末に帰厩、ゲート試験を経て得意の京都でレースに臨むというものだ。ゲート難については、私個人としては鞍上が少し気をつけてあげれば問題ないレベルだと思っている。実際、担当者や調教助手からも「試験?問題なく通りますよ」と、実にあっさりと回答をいただいた。

 前置きが長くなってしまったが、そんなブチコの全弟シロニイ(牡2歳、栗東・池江泰寿厩舎)が栗東トレセンに再入厩の運びとなった。もちろん、姉と同じ白毛馬だ。小倉最終週か前週の千八がデビュー予定となっている。今月3日に帰厩し、翌日からさっそく坂路を元気に駆け上がっているが、さすがにまだ重そうで体形もコロンとしている。実力があれば人気者になりそうなだけに、ここからの良化に期待したい。

 さて馬券的な分析はトラックマンに任せるとして、このシロニイ、オッドアイで、右目の虹彩が薄く青い瞳に見える魚目(さめ)が特徴的だが、これがなかなかの迫力で…。気性もカッとするようなところが少しあるようで、乗り手に意識を集中させるように気を配っているとのこと。調教直後の紅潮した馬体と目力の強さにはたじろいでしまう。さらに、これは前回入厩時の話だが、馬房に戻る時、ゲート練習を終えた時など、かなりけたたましくいなないていた。50メートル離れたスタンドまで届くほどに。

 しかし、実はこれ、目の前からフッと馬がいなくなって寂しくて鳴いていたそう。普段から人や馬を恋しがる性格らしく、そんな話を聞くと白毛と相まってとてもチャーミングに思えるから不思議なものだ。

 カメラの前でも雰囲気はころころ変わる。2枚の写真を並べておくのでぜひ見ていただきたい。かわいいのか怖いのか、あるいはかっこいいと言うべきか。そしてレースではどんな表情を見せるのか、興味は尽きない。

 ちなみに私は…関係者の皆さまごめんなさい、『怖い』に一票を。(デイリースポーツ・石湯恒介)

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