【野球】ロッテの若武者・友杉 好調の理由 着実に描く成長曲線 助言と試行錯誤でさらなる進化へ

 2年目のロッテ・友杉篤輝内野手(23)が躍動している。今季は初の開幕スタメンをつかみ、ここまで21試合に出場、打率・274をマーク。一時は打率でリーグトップにも浮上するなど、着実な成長を見せている。周囲からのサポートも受けながら経験を積み重ねる若武者の好調の理由と、これからの課題とは-(数字は26日現在)。

 期待の若武者・友杉がチームメートから助言を受けながら、また自分でも試行錯誤しながら奮闘を続けている。

 今季は2年連続の開幕1軍をつかみ、「9番・遊撃」で開幕スタメンに座った。3月29日の開幕戦・日本ハム戦ではいきなり安打を放ち、そこから6試合連続安打。10日・西武戦からは4試合連続でマルチ安打をマークした。14日には打率トップにも浮上した。

 これまでの課題は「(打つ時)大きく足を上げるので、クイックで刺されることが多かった」。開幕2カード目のソフトバンク戦の際、角中に助言を求め、「純粋にクイックに間に合わないやろと言われた」という。それから左足を上げる幅を狭く、右足の近くに左足を置くフォームを変え、それがハマった。

 村田打撃コーチはその効果について「(体が)前に行かない分、自分のところまでボールを呼び込んで見極められる」と説明。「利き手、利き足をしっかり使った方が強く振れる。自分の感じで打ったヒットが増えるように」と期待している。

 村田コーチは「元々、バットに当てるコンタクト率は高い」と高く評価するが、体の小さい友杉にはさらに工夫が必要だという。「僕らみたいに体重があれば、前に出てポンってやっても遠くに飛ぶけど、友杉はしっかり呼び込んでコンタクトしないとスイングスピードが遅い分、ボールに負けてポップフライとかになる」。練習では山なりの球を打つティー打撃で、体がブレないように「思い切って振ってコンタクト」できるよう取り組んでいる。

 ただ、現在3試合連続無安打と調子は下降気味。シーズン序盤に調子が良いのは昨季も同じだ。「1年間維持するのはまだまだこれから」と本人も自覚している。村田コーチは「僕もそうですけど、大学から入ってきて、4、5月はリーグ戦。6、7、8月はリーグ戦がない。ここで調子を崩してファームに行ってしまう。体力の部分もあると思うし、体重も落ちないように去年の反省を生かしてほしい」と尻をたたいた。

 友杉は「去年より今の方が試合に出させていただいているので、毎日の打席で修正もしやすい。試合の中で修正していけたら」。さらなる進化を目指し、マリーンズ優勝のキーマンとなる。(デイリースポーツ・南 香穂)

 ◇友杉篤輝(ともすぎ あつき)2000年11月7日生まれ、23歳。大阪府出身。171センチ、70キロ。右投げ右打ち。内野手。立正大淞南、天理大を経て22年度ドラフト2位でロッテ入団。プロ1年目の23年は開幕1軍入りを果たすなど64試合で打率・254、9打点。プロ初出場は同年4月1日・ソフトバンク戦で代打。同2日の同戦で初スタメン。俊足が武器。

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