【ライフ】大雪で新千歳空港は大混乱 身動き取れず空港で一夜を過ごすはめに…

 雪国にはまれにある災難とはいえ、まさか自分の身に降りかかろうとは…。23日、北海道栗山町で行われた日本ハム・栗山監督の優勝パレード取材後、新千歳空港へ向かった。到着した空港のざわつきが、その後を物語っていた。

 羽田行きの飛行機で帰京する予定が、全便欠航となった。1泊して24日に帰ろうと、携帯で宿泊予約サイトをのぞいたが、時既に遅し。千歳空港近辺の宿泊施設は一気に満室となり、予約できなかった。

 携帯をずっといじっていたら、苫小牧市内のホテルに1件だけ空きが出た。瞬時に予約。これでベッドにはありつける…と思いきや、心が晴れたのはほんの一瞬だった。

 空港駅へ向かったのだが、鉄道も大雪で運休しており、運転再開を待つ人々の長蛇の列。タクシー乗り場に向かったが、こちらも既に長い列ができていた。吹雪の中、乗り場で体を小刻みに動かしながら待ったが、一向に来る気配がない。タクシー会社に予約の電話を入れようにもつながらない。このまま乗り場で待ってては凍えてしまうと、空港ビルに戻り、ここで一夜を明かすことを決めた。

 人でごった返す空港内。毛布の配布が行われていることを知って配布場所に並ぼうとしたが、こちらも既に相当数の方々が並んでいた。受け取りまでに20分はかかった。寝床のスペースを探すにも、なかなかいい場所が見つからない。カウンター脇の広いスペースが空いていたので、ここで一晩明かそうと決めた。

 毛布にくるまり、就寝。暖房がしっかりと効いていて暖かく、意外にも睡眠につくのは早かった。しかし眠りにつくまでは、「自宅で寝たい…」と思い続けていたのも事実。この手の話は毎年のようにある。自然に勝てないことは分かっているが、こんな時のために宿泊施設やタクシーなどの交通網の充実化は図れないものかと考えるのである。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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